玉響(たまゆら)
それは、儚くも眩い一瞬の瞬き
色鮮やかな宝玉たちが触れ合い
かすかに響く音 またはその様子
過ぎ去る時の中で 私たちは
ふとした瞬間に出会い 感動し 心を重ねていく
美術と音楽 異なる形の芸術が交わり ゆらぐ
ほんのひととき 心を澄ませて
取り零さぬように
藝祭 − たまゆら − へ ようこそ
藝祭とは
国内唯一の総合芸術大学である東京藝術大学。その学園祭である『藝祭』は、本年度で第78回を迎えます。 今年は9月5日(金)から7日(日)までの三日間にわたり、上のキャンパス内にとどまらず、上野の街全体を舞台にさまざまなイベントを展開します。初日に行われる「開口一番」では、新入生が4つの隊に分かれ、丹精込めて制作した御輿と法被による迫力のパフォーマンスが披露されます。美術学部と音楽学部の学生が垣根を越えて、ひとつのパフォーマンスを創り上げる姿はまさに圧巻です。 学内では、藝大生が日々の研鑽の成果を発揮する展示・演奏会・ステージ企画などが開催されます。他にも、藝大生の作品を実際に手に取ることができるアートマーケットや、法被に焦点を当てた「法被コレクション(通称ハピコレ)」、さらには上野の商店街とのコラボレーション企画など、藝大生の魅力が存分に詰まったコンテンツが盛りだくさんです。
委員長挨拶
藝祭 2025 のテーマは、「たまゆら」です。 「たまゆら」とは、美しい宝玉がかすかに触れ合うさまや、その響きに由来し、転じて「ほんの一瞬」などの意味で用いられる言葉です。儚くも一際鮮やかな輝きを放つその一瞬に、かけがえのない価値を見出してほしい―― そんな思いを込めて、本年度の藝祭テーマを「たまゆら」に決定いたしました。 藝祭にて作品を披露し、演奏を行う藝大生はもちろんのこと、ご来場くださるみなさま、開催に際してお力添えいただいた多くの方々、そしてこの藝祭を共に創り上げてきた全ての藝祭実行委員にとって、忘れがたくかけがえのない3日間となることを心より願って最後に、藝祭2025に関わってくださった全てのみなさまにこの場を借りて深く御礼申し上げます。
2025年度藝祭実行委員長 酒井唯吏
メインビジュアル
デザイン科 2年 伊藤あぐり ふとした瞬間に、私たちは出会う 鮮やかな色を知っていたはずの私は 貴方に触れたその時 まだ知らない色の存在に気づく 二つの珠玉が出会う瞬間を表現した
アクセス
〒110-8714 東京都 台東区 上野公園 12-8 東京藝術大学 上野キャンパス 上野駅 徒歩10分 銀座線・日比谷線 上野駅 徒歩15分 千代田線 根津駅 徒歩10分 京成上野駅 徒歩15分 都営バス 上26 谷中バス停 徒歩3分